故事成語類 「一葉落ちて天下の秋を知る」・・・小事を見て大勢を察すべし???

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「新・手賀沼散歩」シリーズの<音訓(学習)><漢字修練(読み・書き)>だけでは、カバーできない内容も含めて、雑記風に、たまにはくだけた話や問題なども載せていきたいと思います。不定期記載ですが、雑知識・情報としてご活用ください。

●日本では、この語句の意味は、もののあわれの季節感からか、ものがなしさや衰亡のきざしなどの意味で使われていますね。
●でも、もともとは、小事や物事のきざしから大勢を察すべき意味で使われているそうです。
●「淮南子」の一節、
一臠(いちれん)の肉を嘗めて、一鑊(いっかく:鍋・釜の類、1級対象外)の味を知り、羽と炭とを懸けて、燥湿の気を知る。小を以て大を明らかにするなり。一葉落つるを見て、歳の将に暮れんとするを知り瓶中の氷を睹て、天下の寒を知る。近きを以て遠きを論ずるなり。」

*一臠(いちれん)の肉:一切れの肉。  参考: 臠:レン、きりみ、きりにく、みそなわ(す)
●ちなみに、「一臠の肉を嘗めて一鑊の味を知る」は、「一斑を以て全豹を知る」と同義です。この文の他の表現・内容も同様の意味でしょう。
 
<ご参考>
●臠:レン、きりみ、きりにく、みそなわ(す)
●臠の熟語
 きりみ・きりにく:臠殺、臠切、臠解:手足をばらばらに切る、臠炙=焼き肉、臠肉=肉の切り身
 みそなわ(す):(「ミソコナワス」の約。「見る」の尊敬語。「ご覧になる」(広辞苑)))*これは邦語なので漢字の熟語は見当たりません。
 *「みそなわす」については、「他の漢字(「肉」の部分が「目」になる漢字)の誤用(大漢和)」「わが国では“みそなわす”と読むが、古い訓の例はなく、近世の誤用であるという(字通)」という説明がありました。 
●「臠」には、他に「やせる」意あり。➪「棘人(キョクジン:やつれ人)、臠臠たり」(詩経・檜風・素冠):憂懼のためにやつれることを歌う。

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