過去問等の深掘りシリーズ(その4)

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漢検1級初合格をめざしている方々への特別シリーズ   過去問等の深掘りシリーズ(その4)

①問題集に「弟嫁」の対義語として「大娵」が出てました。
*「おおよめ」と読む。→「:ソウ、シュ、たおやめ、よめ」 ほかに、「あによめ」なら一字で「」(:ソウ、あによめ
*別件の学習をしていたら、もう一つ「あによめ」を意味する熟語を発見→「戛羹(カッコウ)」 なんで?といいたくなるほど、故事を知らなければ絶対わからない熟語・・・
戛羹(カッコウ):兄嫁、嫂のこと。故事:漢の高祖が微賤のとき、屡、嫂の家に行き、羹を喫したが、嫂がこれを厭い、高祖が客を連れて行ったときに、釜の底をならして羹がなくなったことを示したという故事から・・・。(注)この「戛」は「ならす」意。

②「秉」(いねたば)のこと
*前回、「彼におとせる秉あり、此にのこれる穂あり」→ 「秉」(いねたば)と紹介しましたが、さらに深掘りしました。
「筥」(キョ、はこ、いねたば)にも、「いねたば」という読みがありました。
*大漢和辞典で調べたところ、一握りの稲束を「秉」、四秉を「筥」というとの事です。

③蟾:セン、ひきがえる、つき、みずさし
*蟾は「蟾蜍(せんじょ): ヒキガエルのこと。(西王母の秘薬を盗んだ姮娥(こうが)が月に逃げてヒキガエルになったという「後漢書」の伝説から)月の中にいるというヒキガエル。転じて、月のこと。「蟾酥(せんそ):ヒキガエルなどの皮膚腺の分泌物。漢方で強心・鎮痛薬に用いる。「蟾兎(せんと):(月の中に蟾(ヒキガエル)と兎(ウサギ)がいるという伝説から)月の異称。「蟇蛙・蟾蜍(ひきがえる)」など、ほとんどが、月(とヒキガエル)と関係する熟語や読みです。
*それなのに、突然、脈絡もなく、なぜ「みずさし」という読みがあるのか、年来の疑問でしたが、「蟾硯(センケン)」という熟語がありました。蟾硯とは”みずさし”のこと です。

④「鷽鳩(がくきゅう)、大鵬を笑う」:小人物が大人物の行為を笑うたとえ。また、小人物が大人物を理解し得ないたとえ。
*良く出る問題ですね・・・読みや書き問題で。
*この前後の文章にも学習すべき熟語などが含まれています・・・下記文のゴチックの所などに注目・・・
*荘子:「逍遥遊篇」からもくじ」 
「・・・蜩(チョウ)と鷽鳩(ガクキュウ)とこれを笑いて曰(い)わく、「我れら決起して飛び、楡枋(ユボウ)に搶するも、時としては則ち至らずして地に控さるるのみ。奚(なに)を以て九万里に之(のぼ)りて南することを為さん」と。莽蒼(モウソウ)に適(ゆ)く者は三餐(サンサン)にして反(かえ)れば、腹なお果然たり。百里に適(ゆ)く者は宿(シュク)に糧(かて)を舂(うすづ)き、千里に適(ゆ)く者は三月(みつき)糧(かて)を聚(あつ)む。之の二虫はまた何をか知らんや。小知は大知に及ばず、小年は大年に及ばず。小年は大年に及ばず。なにをもってその然(しか)るを知る。・・・」
(文意):蜩(ひぐらし)と学鳩(こばと)とがそれをせせら笑っていう、「我々はふるいたって飛び上がり、楡(にれ)や枋(まゆみ)の木に勢いよく飛びつくが、それさえ行きつけずに地面にたたきつけられてしまうこともある。それなのに何の必要があって九万里もの高さに翔けのぼり、南に行こうとするのか。。草草のしげった近郊の野原に出かける者は、三食の弁当だけで帰ってきて、それでもまだ満腹でいられるが、百里の旅に出る者は、一晩かかって食糧の米をつき、千里の旅に出る者は、三か月もかかって食糧を集めて準備をするのだ。大鵬が図南の翼を張るためには九万里の上騰(ジョウトウ)が必要となるのだが、この小さな蜩(ひぐらし)と学鳩(こばと)に、大鵬の飛翔のことなど、いったいどうして理解できようか。
知恵小さきものは、大いなる知恵をもつものには及ばず、短き年寿(よわい)をもつものは、長き年寿(よわい)をもつものにはとうてい匹敵できぬのである。・・・複数のネット・ブログ等から一部借用しています・・・

(注)文中、「搶する」「控さるるのみ」のそれぞれには読みに異論あるため、敢えて、読みを載せていません・・・文意で内容は理解できると思います。

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