漢検1級 27-③に向けて その92  悖 怕

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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

<漢検1級 27-③に向けて その92 >
●真冬の特訓・・・「syuusyuu模擬試験問題(27ー③用)」・・・現在、第10回までを公開中。
●アっという間の、臘尾、臘日・・・。今年もご愛読?、ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。
●それにしても良くほぼ毎日続けてきたもんだ・・・いつまで続くことやら・・・。
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●漢検漢字辞典第2版から・・・
<悖:ハイ、ボツ、もと(る)、みだ(れる)、さか(ん)>
・第2版の音訓・・・「さか(ん)」以外は載っている。「さか(ん)」は意味のほうに書いてある。熟語も「悖然(ボツゼン)」。
・「悖然」意外に、「悖逆(ハイギャク)」「悖礼(ハイレイ)」「悖戻(ハイレイ)」「狂悖(キョウハイ)」「老悖(ロウハイ)」「悖乱(ハイラン)」・・・「もとる、みだれる」の意味での熟語が載っている。・・・これらはすべて「ハイ」読み。
・ただし、漢検第2版では、音による意味分けはしてありません。
・各辞典によれば、
 「ハイ」・・・もとる、みだれる
 「ボツ」・・・(「勃」に通じるということで)さかん、急に
 と、意味分けをしています。
・ただ、「狷悖」・・・これは「ケンボツ」(大漢和、大字源、字通) *漢字源には本熟語掲載なし。
・「狷悖(ケンボツ)」=片意地で道理にさからうこと ←大漢和も大字源も字通も、意味分けしているにもかかわらず、読みが「ボツ」って、おっかしいんじゃないのう(ーー)・・・この辺が、漢字の世界のよくわからないところ。「ボツ」は慣用音らしいから、こう読んじゃって、そのままになっているのかしらん(ーー) 出ないとは思うけど、ちょっと注意。
<怕:ハ、ハク、おそ(れる)>
・音訓すべてあり。熟語はナシ。当て字で、<怕癢樹(さるすべり)>。「怕(おそ)れる」。音による意味分けもないが、意味で「①おそれる、こわがる ②しずか、心やすらか」。・・・意味の②は訓読みには無いじゃないか!!
・大字源・大漢和では音分けあり・・・(漢字源には「ハク」音なし)
 「ハ(漢音)」=おそれる、はじる、はずかしがる・・・・「怕畏」「怕怯」「怕驚」「怕羞」「怕婦(ハフ)(=嫉妬深い妻をおそれる)」・・・
 「ハク(漢音)」=しずか、やすらか、無為、無欲のさま・・・「怕乎(ハクコ)=何もしないさま」=「怕兮(ハクケイ」 *「兮(ケイ)」は対象外漢字、漢文の助字の一つで語調をととのえるための字。
・ついでに、
「怕癢花(ハヨウカ)」=さるすべり・百日紅、「怕癢(ハヨウ)」=こそばゆい、くすぐったい 
という熟語もありました。
<2017.7.20追記>
「怕懼」「懼怕」
 *大字源では、
  ・「怕」の項では、「怕懼(ハク)」=おそれる。怕怯(ハキョウ)。
  ・「懼」の項では、「懼怕(クハク)」=おそれる。怕も、おそれる。(なお、下つき熟語で「怕懼(ハクク)」となっている。)
 となっており、大字源の中でも「怕」の音読み分けが明瞭になされているわけではなさそう・・・。

 *他の辞典やネットなどでは「怕懼(ハク)」「懼怕(クハ)」の読みとなっているものもあるようである。こちらの方が読みとしては統一性があるような気がするが・・・いずれにしろ、どっちで読んでも良さそうだが、「怕(ハ)」で読んでおいたほうが無難な気はする・・・

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