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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
<漢検1級 27-③に向けて その29>

●文章題訓練・・・
・青空文庫で公開されている作品を片っ端から拾い読みしている・・・明治・大正・昭和初期の作品が多いので、当て字は多いわ、送り仮名はめちゃくちゃだわ、で、ちょっと大変。・・・出題する際には、その周辺の送り仮名は現行のものに変更したりしている。また、書き問題の場合は、一応、念のため、広辞苑にも載っているかどうかチェックして、極力、広辞苑所載の範囲内での熟語を出題するようにしている。
・ところで、面白いことに、読んでいてとても勉強になりますね・・・記憶に新しい過去問(語選択)の「卵塔場」・・・泉鏡花の作品だけでなく、永井荷風やその他の作家さん作品中にも出てきていた・・・昔は割と使われていた熟語だったのかな。・・・尤も、永井荷風の文中には「乱塔場」ってなってたけど。
・「卵塔場」以外にも、幾つか、同様のレベルの熟語を発見している・・・そのうち、文章題で出てくるので期待していてください(^^)
・一つ、二つ、文章題では採り上げなかった熟語を紹介すると、(勿論、広辞苑にもあり・・・あれだけ広辞苑やったのに、まだまだ見落としあり・・・)
①「その一人は頬冠りの結び目を締め直しつつ他の一人は懐中にヤゾウをきめつつ廓をさしておのづと歩みも急し気げなる・・・」→ヤゾウ(弥蔵)
弥蔵:①奉公人の通名 ②ふところ手をして着物の中で握り拳をつくり、肩のあたりを突き上げる姿形。江戸後期、職人・博徒などの風俗。
②華表(花表)(作品の文中では当て字風に「とりい」とルビがあった)
(これは広辞苑カテゴリーにも収録していたと思います)
華表・花表(かひょう)=神社の鳥居のこと。(その他、「中国で城郭・官庁または墓所の入り口に建てる門」という意味あり)
・・・という感じ・・・まだまだ死語に近いと思われるけど、面白いと思った熟語が幾つかありました、あの漱石も使ってましたよ、今後の文章題訓練を楽しみにしていてください👍・・・
●漢検漢字辞典第2版から・・・
①閨:ケイ、ねや、こもん
・音訓はすべて掲載あり。熟語は「閨秀」「閨怨」「空閨」「閨閤」・・・「閨門」と多数、掲載されていた。
・意味として、①こもん。宮中の小門。②ねや ③婦人 となっていて、上記熟語も意味②と意味③のもの。
・特に、「閨門:①寝室の出入り口 ②部屋の中。家庭。③家庭でのしつけ」となっていて、意味①の意味が抜けている・・・
・「閨門」には、「部屋の入口の戸」や「宮中、城内の小門」という意味が各辞典に掲載されている。意味①のところにも該当熟語として「閨門」と載せておくべきなんじゃないの?(ーー)?
②閻:エン、みめうるわ(しい)
・第2版・・・「エン」音のみ掲載。意味のほうで、「①むらざとの門 ②つややか、みめうるわしい ③梵語。「閻魔」」とあった。
・しっかし、これもおかしいよねえ・・・重要度順に意味①~としているのだから、①や②の熟語なり説明をもっと親切にすべきなんじゃないの?(ーー)?
・意味①の「むらざとの門」の意味の熟語=閭閻(リョエン)・・・模擬試験でも出題しましたね。
(2017.7.29追加)
窮閻(キュウエン):むさくるしい里。陋巷。又、場末のちまた。閻は、里中の門。
窮閻漏屋(きゅうえん(の)ろうおく):裏路地のあばらやのこと。「窮閻」は貧しい町の中。狭く汚い町の中。「閻」は巷(ちまた)の意。一説に里中の門。「漏屋」の「漏」は「陋」に通じて、あばらやの意。また、雨の漏る家。 出典:荀子 類)窮巷陋屋 窮巷陋室
・意味②の「みめうるわ(しい)」の熟語=閻妻=うつくしい妻=“みめうるわ(しい)妻”
・なお、梵語では「閻魔」以外に「閻浮提」「閻浮」なんかがありますね👍
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