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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆
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◎◎◎漢検2辞典に沿って、準1以下の漢字の、気になる訓読みに対応する熟語などを調べる<熟語の読み・一字訓読(準1以下)>シリーズを始めています。準1以下といっても1級漢字を含む熟語などもあり、少しはお役に立つと思っています。◎◎◎
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●謝:小学…シャ 中学…あやま(る) 準1…ことわ(る)、さ(る)
<漢検2>
・意味 :①つげる。お礼を言う。また、お礼。「謝意」「感謝」 ②あやまる。わびる。わび。「謝罪」「陳謝」 ③ことわる。しりぞける。「謝絶」 ④さ(去)る。 ⑤おとろえる。しぼむ。「代謝」
・下つき:慰謝(イシャ)・感謝(カンシャ)・月謝(ゲッシャ)・深謝(シンシャ)・代謝(タイシャ)・多謝(タシャ)・陳謝(チンシャ)・薄謝(ハクシャ)
・大見出し:略。
*「さ(る)」に対応する熟語
謝世(シャセイ):この世を去る。死ぬこと。(大字源) *大字源ではこの熟語ぐらいしか見当たらず。
*2017.9.2追記:(「模擬試験倉庫」さんの模試その37音読み問題&寄せてくれたコメントで発見)
徂謝(ソシャ) :(大字源)去っていく。衰退する。死亡する。
溘謝(コウシャ):(大字源)溘死(コウシ)に同じ。*溘死:にわかに死ぬ。人が死ぬこと。(注)漢検2にもこの「溘死」はアリ。
凋謝(チョウシャ):(大字源)しぼみおちる。転じて、人が死ぬこと。謝は、辞去の意。
*その他(大字源から)
謝老(シャロウ):年老いたことを申し立てて役を辞める。・・・意味①の“つげる”に該当するか・・・(現行訓対応はナシということか)
謝秩(シャチツ):任期が満ちて退くこと。・・・意味③“秩を謝(ことわ)る”に該当するか・・・。
謝暑(シャショ):衰えた暑さ。また、夏の末。・・・意味⑤“おとろえる”に該当。
開謝(カイシャ):(大字源)花が咲くことと、散ること。謝は、散る。開落。(注)「謝」の字義に「・・・⑧衰退する。ア.ちる。しぼむ。・・・」(大字源)とあるので、これは漢検2の意味⑤「おとろえる。しぼむ。」に対応しそう・・・。
●釈:中学…シャク 準1…セキ、と(く)、と(かす)、ゆる(す)、お(く)
<漢検2>
・意味 :①とく。ときあかす。「解釈」「注釈」 ②言いわけをする。「釈明」「釈言」 ③理解する。「釈然」 ④ときはなつ。ほどく。ゆるす。「釈放」「保釈」 類)赦 ⑤とかす。とける。うすめる。「希釈」 ⑥すてる。 類)捨 ⑦お(置)く。放置する。 ⑧釈迦(シャカ)。また、仏や仏教を表す語。「釈尊」「釈門」
・下つき:会釈(エシャク)・解釈(カイシャク)・(ゲシャク)・講釈(コウシャク)・語釈(ゴシャク)・注釈(チュウシャク)・評釈(ヒョウシャク)・保釈(ホシャク)
・大見出し:釈迦に説法、孔子に悟道(シャカにセッポウコウシにゴドウ) 釈眼儒心(シャクガンジュシン) 釈近謀遠(シャクキンボウエン) 釈根灌枝(シャクコンカンシ) 釈然(シャクゼン) 釈尊(シャクソン) 釈放(シャクホウ) 釈明(シャクメイ) 釈教(シャッキョウ) 釈奠(セキテン) 釈く(と-く)
*掲載熟語の訓読み対応は大体わかるが、
・「釈近謀遠」「釈根灌枝」の釈は、解説にもあるように“すてる”意。だから、現行訓対応はナシ・・・ただし、大字源では、「意味③すてる、おく」となっていて、“すてる”も“おく”も同義の解釈のようではある・・・だから、現行訓の“お(く)”対応でも良いのかもしれない。
・「釈明」「釈言」も、「②言いわけをする」に対応させているが、これも大字源では「意味①とく・・・イ.弁明する。弁解する。「釈言」・・・」とあり、広義の“とく”の意味の中に入っている・・だから、現行訓の“と(く)”対応でも良いのかもしれない。
*お(く)に対応する熟語を大字源で調べたら「釈巻」があった。
釈巻(シャクカン・カンをおく・カンをすつ):書物を手から離す。 *“お(く)”とも“すてる”とも訓読みしている。
*掲載熟語の中で「会釈」が(どういう訓対応になるのか)気になったので調べた・・・分かっているようでまるで知らないこともあった・・・
<漢検2>(「会」の項にあり)
①軽く頭を下げておじぎをすること。「軽く―して別れた」 ②おもいやり。「彼は遠慮―もない奴だ」 ③(仏)仏典などを理解し解釈すること。
<デジタル大辞泉>(文例は一部略)
(もと仏教語で、混乱した内容を、前後照合して意味が通じるようにする意の「和会 (わえ) 通釈」の略)
1 軽くあいさつや礼を交わすこと。また、そのあいさつや礼を示す所作。
2 相手に心配りをすること。思いやり。斟酌 (しんしゃく) 。
3 事情を納得して理解すること。趣旨をのみこむこと。「之を尺度として、―もなく百般の著述を批評するをいうなり」〈逍遥・批評の標準〉
4 事情を説明したりすること。「入道朝家を恨み奉る由聞こえしかども、静憲法印院宣の御使ひにて様々―申しければ」〈盛衰記・一二〉
5 (多く、あとに「こぼる」「こぼす」などを伴って用いる)打ち解けて愛敬のあること。また、その所作。「―こぼして、御機嫌取りの追従顔」
<広辞苑>(文例略)
①(仏)和会(わえ)通釈の意。前後相違して見える内容を、互いに照合し、意義の通じるようにすること。会通(えつう)。
②前後の事情をのみ込んで理会すること。
③相手の心をおしはかって対応すること。応接のもてなし。
④おもいやり。おもいやりのある顔。あいきょう。
⑤にこやかにうなずくこと。軽く首を垂れて一礼すること。あいさつ。おじぎ。
<大字源>
①(仏)仏の教理を理解し解釈する。
②(国語)ア.人の気持ちを考える イ.うなずく ウ.軽くおじぎをする エ.相手になる。応接する。
・・・漢和辞典と国語辞典のちがい、国語辞典の中でも内容の微妙な違い、解釈の優先順位の違いなどがあって面白いというか、疲れる・・・
*もともとの(仏教語の)「会釈」の意味なら、「釈(と)く」意味で良さそうだ・・・。
*その他の意味は(大字源では)“国語”としての意味らしいから、特に現行訓の何某に対応している・・・ということはなさそうだ。
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