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「故事成語類(実践問題その40)」以降、休載していましたが、以下、幾つかの故事成語を紹介しておきます。実践問題は休載です。
①<牙後慧(ガゴケイ、ガゴのケイ) 出典:世説新語(文学)
●意味:①人の知恵や意見をうけうりすること。 ②人の意見を聞かないうちに、その意見を理解すること。 ③他人の片言のまねをする。
●類義語: 拾人涕唾
②<・・・国君には綏視(スイシ)し、大夫には衡視(コウシ)す・・・>出典:礼記・曲礼
●該当文「天子には視ること袷より上らず、帯より下らず、国君には綏視し、大夫には衡視し、 士には視ること五歩す。」
●意味:天子に対しては視線を襟元より下で帯よりも上へ、諸侯に対しては顔よりも下で襟元より上へ、大夫に対しては顔を正面から、士に対しては正面からかつ左右五歩の距離まで視線を動かしてもよい。
●その説明文:「凡そ視ること、面より上れば則ち敖り、帯より下れば則ち憂え、傾けば則ち姦あり。」→視線が顔よりも上へ向かえば傲慢であり、帯より下にいき過ぎては憂いごとがある様に見えてしまい、顔をかしげるなどして脇見をすることは良からぬ思いを抱いている様に見える。
●綏視(スイシ):字通では「平衡よりやや下方に視る」 大漢和では「”妥”に通じる」とあったので、綏視:「ダシまたはタシ」と読むのかと思いましたが、「スイシ」で良いようです。
③<衣裳綻び裂くれば箴に紉(ジン)して補い綴らんと請う>出典:小學・明倫第二
該当分の前後と江戸時代の儒学者・稲葉黙斎の通釈を、以下、ご参考に供します。
●「褻衣衾不見裏。父母唾洟不見。見裏爲其可穢。唾洟輙刷去之。冠帶垢和灰請漱、衣裳垢和灰請澣。和、漬也。手曰漱、足曰澣。衣裳綻裂紉箴請補綴。綻猶解也。少事長、賤事貴、共帥時。共猶皆也。帥、循也。時、是也。言禮皆如此」
●説明:親には一々尋ねてする様にする。親は問われることを面倒とはしない。また、親に事えるのと同じことを長者にもする。
●通釈
「褻衣衾」。普段着物の裏は垢が付いて汚れが多いものなので裏を見せない。親の唾洟は直ぐに取り除け人目に掛けない様にする。「見裏為可其穢」。灸のしみもあるもの。穢れたものなので親の目に見せない様にする。褌の類を洗濯しても親の鼻先へ干してはならないと思いなさい。唾洟の飛淡や唾の類が、親が吐いて目の前にあれば、早く刷去しなければならない。それは見られて心持ちのよくないもの。「冠帯垢云々請漱」。洗いましょうと請い問うこと。これは問わなくてもしなさいということではない。何事でも毎回親に請い問う。親は問われることを面倒だとは言わない。悦ぶもの。衣裳が綻び裂れば縫い綴る。これは婦人の当たり前である。「少事長」。これまで父母に事えることを言ったが、少の長に事えるのも皆この通りをする。賎が貴に事えるのも同じ。親に事えた通りを伯父や祖父にする。また、軽い者が官長の者に事えるのも親に事えた様にする。どこへ持って行ってもこれで悪い筈はない。
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