日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
ペット(猫) ブログランキングへ
気まぐれ日記 ブログランキングへ
故事成語類(実践問題その24)です。主として漢詩類から作成。今回は、 またまた、
難易度: 「きわめて難」 です。
引き続き、「書き問題」には鋭敏な勘や閃きと想像力、「読み問題」にも重箱の隅をつつく様な記憶力や勘働きが必要かも(^^)
どうぞトライしてみてください・・・。
(よみ)
①疲れ倦みて 之に向かうこと久しく (甫) めて問う 君 疲れしやと
②鈿頭(でんとう)の (銀箆)節を撃ちて砕け、血色の蘿裙(らくん) 酒を翻して汚す・・・
③愁気 久雨に変じ (鐺缶)空しくして粥なし 盲跛 耕す能わず 死亡 遅速にあり
④江流 宛転として (芳甸)を遶り 月は花林を照らして 皆霰に似たり・・・
⑤月明らかに星稀に、烏鵲南に飛ぶ。樹を繞(めぐ)る (三匝) 、何れの枝か依る可き。
(かき)
①・・・歳月忽ち已に晩(く)る 棄捐せられては復いふなからん 努力 (サンバン)を加えよ・・・(注)遠行の夫を思う妻の気持ちを述べた詩の一部。努力:つとめての意。サンバンを加える:摂養につとめてください、お大事に 等の意。
②郡吏の来たるや 何ぞ暴なる 県官も 敢えて抗わず 督遣して 稽留するなからしむ (リョウショウ)として 去って杖を携(たずさ)う / 故園東に望めば 路漫漫 双袖 (リョウショウ) 涙乾かず・・・(注)漫漫:遠いこと。前文の意味:人々はせきたてられて連れてゆかれ、一人でも後に残ることは許されず、(父も)よろよろと、杖をついて連れていかれてしまいました・・・。
③孟夏 草木長じ 屋(おく)を遶りて樹は (フソ) たり (注)フソ:樹木がよく茂り、枝ぶりのよいこと、ふさふさと樹の茂る形容
④残灯 焔なく 影 (トウトウ) たり 此の夕べ 君が九江に謫せられしことを聞く・・・
⑤東皐薄暮に望む。 (シイ) 何(いず)くに依らんと欲す。 (注)東皐:東の岸。川のほとりの小高い丘。シイ:たちもとおる。さまよう。彷徨。低徊。
<回答・解説>はこのあとすぐ(^^)
-b22c3f656d41c76a3914cb45a7d32a8c.jpg)
-da64888ad39cf92dc6eed50596ea130f.jpg)
<回答・解説>
(読み問題)
① (はじ) :甫:ホ、フ、はじ(め) 、おお(きい) ① 男子の美称。「尼甫(じほ) (=孔子のこと)」② 物事の始まり。「衆甫」③広く大きい。「甫田」
② (ぎんぺい):銀の小櫛のこと。*「へら」ではなく読みの意味としては「すきぐし」ですね。箆:ヘイ、へら、の、すきぐし、かんざし 蘿裙:薄絹のもすそ 鈿:デン、テン、かんざし、かざ(り)
③ (そうふ) :「鐺」は足つきの釜、「缶」は瓶(かめ)。*人々の愁いの気持ちは長雨に姿を変えて降り続き、釜やかめは空っぽで粥すら炊けぬ。盲人とあしなえだけでは田を耕すこともできず、遅かれ早かれ死ぬのが定め・・・。鐺:トウ、ソウ、くさり、あしがなえ、こじり、こて 缶:中学…カン 準1…フ、ほとぎ、かま <参考>過去問関連:「罌缶(おうふ)の計」「木の罌缶(おうふ)を以て軍を渡す」四字熟語:鼎鐺玉石(ていそうぎょくせき) その他関連知識:茶鐺(ちゃとう):① 茶釜(ちゃがま) ② 青銅製または黄銅製の器で、湯を沸かすのに用いるもの。鑵子(かんす)。
④ (ほうでん) :花の香のかぐわしい野原の意。甸とは① 郊外 ②放牧地を意味する。 甸:テン、デン、おさ(める)、か(り)、か(る) *大川の流れはまがりくねって芳甸をめぐる、月光に照らされた林の花々はその一つ一つが霰の粒のように白く光る・・・関連熟語:「甸服(デンプク) 」(古代中国で、五服の一。王城の周囲五百里以内の 地域)、「畿甸(キデン) 」(王城付近の地)、「緬甸(メンデン) 」(ビルマの漢名)「羅甸(ラテン) 「ラテン語」「ラテン民族」などの略。「拉丁」とも書く。
⑤ (さんそう):匝:ソウ、めぐ(る) 関連熟語:匝旬(そうじゅん) :十日間。 匝匝(そうそう):ギッシリと詰まった様子。周匝(しゅうそう) :まわりをとりまくこと。また、そのまわり。めぐり。すみずみまでゆきわたること
(書き問題)
① (餐飯):餐:サン、く(う)、の(む)、たべもの *広辞苑簡略版で紹介した「御加餐を祈る」を知っていれば解けたかも(^^)
② (竜鍾・龍鍾):難しい語句ですねえ・・・。竜鍾・龍鍾=①おちぶれてやつれたさま。失意のさま。②涙のほろほろと垂れるさま。「龍鍾として涙乾かず」③行き悩むさま。 ④竹の名 *「竜・龍」も「鍾」もここでは意味に関与せず、音のイメージを借りた擬態語であると考えられるということです。
③ (扶疏):(夏の初め、草や木はのび、家の周りの樹々もふさふさと茂る) 孟夏=陰暦四月、初夏 (参考)夏3か月:孟夏→仲夏→季夏 ・・・こんな言葉、初めて知りました(^^:)
④ (幢幢):炎などが揺れ動くさま。例文:「満目の紫焔―として」〈蘆花・自然と人生〉 他の「トウトウ」 :「丁丁」①斧で木を伐る音 ②碁を打つ音、琴の音 「登登」:どこまでも高くつづいているさま 「滔滔」:①水の盛んに流れるさま ②弁舌によどみないさま ③勢い激しく一方に流れ向かうさま ④広大なさま 「蕩蕩」 :①広く大きなさま「ーたる大河」 ②平易なさま、平坦なさま ③水勢のはげしいさま ④法度のやぶれすたるさま ⑤おだやかなさま。ゆったりしたさま。 「瞳瞳」:日の出の太陽のさま、朝日の明るい輝き。「旭日ー」 「鼕鼕」:①鼓の音、太鼓の音 ②波の音 「鞺鞳」:①波や水の流れが勢いよく音をたてるさま。 「 - たる水の音/自由の凱歌 夢柳」 ② 鼓や太鼓などの鳴りわたるさま。
⑤ (徙倚) : 超難問かも・・・。徘徊する・うろつく意。また、だらしないさまにも使われる。他例:「独り徙倚して而、彷す」(楚辞) 皐:コウ、さつき、さわ 倚:イ、キ、よ(る)、たの(む) *広辞苑には「徙移(しい)」:うつること、移転、移徙(いし) の所載あるも、ここでの語彙とは意味が違うので注意(不正解)!
如何でしたか(^^) 特に書き問題は超難問揃いだったのでは・・・ではまた👋👋👋