田中芳樹  「蘭陵王」

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●この方の大ベストセラーという「銀河英雄伝説」とか・・・著者や著作、まあったく、知らなかった・・・
●たまたま、図書館の(当日の)返却書架にあったのが目に入った・・・「蘭陵王」・・・観てはいないが「韓流・華流ドラマ」にもなった歴史上の人物・・・ということは知っていた。
●帯は「中国史に輝く仮面の貴公子・・・北斉の蘭陵王・長恭は、才武(たけ)くして貌美しく、常に仮面を着け以て敵に対す」(資治通鑑)。
●舞台は、中国南北朝末期、北は北斉・北周、南は南朝の陳の時代。古代中国史の中でも一番わかりづらい時期・・・この辺のこともちょっと知りたくて、借りて読んだ。
●まあまあ、面白かった・・・小説なのでフィクションもあるが、おおむね、史実や文献に沿った内容の話にしてあるので、その時代を知るのには大いに役に立った。物語の展開も面白かったけど、ちょっと坦々としていたかな・・・主人公の蘭陵王自身の描き方が表面的というか深掘りせずに歴史上の事実に重きを置いた描き方になっているから仕方ないのかも知れないが・・・好意的にみれば事実・史実重視。悪く言えば・・・その逆。
●それにしても、南北朝末期というのはまさに大混乱の時期・・・どうしようもない権力闘争、淫虐な天子たち、下剋上などなど・・・大変な時期だったということはよく理解できた。
●最後、隋による南北朝統一までで終わるが、実際は北周がほとんど統一していたんだ・・・統一したとたんに北周の天子が崩御して、それを継いだ子供がまったくダメな天子で、隋公の楊堅(隋・第一代天子の文帝)に簒奪されて終る・・・史書にも「古来、天下を得るの易き、未だ、隋の文帝の如き者有らず」(趙翼「二十二史箚記」)と書かれている由・・・。
●個人名や系譜などは他の中国関連の人物名とおなじく、ややこしくてわかりづらいけど、使われている文章中の熟語や単語などは(宮城谷さんの著作とは違い)平明です。読みやすいです。
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*文中、ちょっと気になったのは、(漢検の学習もしているので)、

●北周の宇文贇「うぶん“ぴん”」 ●「砥柱(“と”ちゅう)之険」 とルビが振ってあったこと。わかりませんが、「(うぶん)イン」「“シ”チュウ」の誤りでは無いのでしょうかね・・・。

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