漢検1級 27-③に向けて その79 噫 噯

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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

<漢検1級 27-③に向けて その79 >
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●漢検漢字辞典第2版から・・・
<噫:イ、アイ、ああ、おくび>
・第2版に音訓すべてあり。熟語は、「噫嗚(イオ)」=なげく、なげきいたむ。「噫気(アイキ)」=おくび、あくび、吐き出す息。「噫乎(ああ)」。←音読みなら「噫乎(イコ)」(大字源ほか)
・漢検は、音による意味分けはないが、漢字源では、
 「イ(漢・呉音)」=ああ、歎息を表すことば
 「アイ(漢音)」=おくび (*ちなみに呉音は「エ」)
・意味分けがしっかりしていないのは(漢字源以外の)辞典によって「イ」も「アイ」も混同して読まれているからと思われる・・・
 「噫噎」=胸がつかえてむせぶ→漢字源・字通・大漢和「アイエツ」。 =息がつまる、気の伸びないさま→大字源「イエツ」
 「噫嗟」=ああ→字通「アイサ」!! *字通しかこの熟語記載がないのでちょっと不詳だが、「イサ」と読むべきなんじゃなかろか(ーー)
 (「堊慢(あまん)」の読みで懲りているからな・・・大字源・漢字源は「あくまん・おまん」、大漢和は「をまん」だったゾ・・・)
・「五噫(ゴイ)をうたう」・・・故事成語としても有名・・・
 *後漢の人・梁鴻(リョウコウ)が五つの「噫」の字のある歌を作って世を嘆いたことから。各句の最後に「噫」の字を用いた五行の詩「五噫之歌」を作ったという故事から、世間で認められずに嘆くこと、立身出世が望めないことなどを嘆くの意で使われている。
 *と、通常ならここまでで説明は終り・・・ですが、syuusyuuブログはチトちがう・・・「この種のものも深掘りして学習すべき・・・」と自分で云っているんで、この詩歌も研究しました・・・先人ブログやネットの力のお蔭ですが(^^;)
  「五噫歌」   
  彼の 北芒に 陟(のぼ)りて噫(ああ)!
 帝京を  顧瞻して 噫!
 宮闕 崔巍として 噫!
 民の 劬勞は 噫!
 遼遼 未だ央(つ)きず 噫!
「この詩は、作者が洛陽に来て、北山に登った時の作。山より宮廷の栄華と庶民の貧苦をながめて作ったもの。これが、後漢の章帝にとがめられ不興を買い、姓名を改めて山東省の山に隠棲した。」との事らしいです。この詩の中の熟語・・・「顧瞻」「宮闕」「崔巍」「劬勞」「遼遼」・・・ほとんど読めるし、意味も大体わかりますよね、1級レベルなら(^^)・・・1級を学習していると、こういう楽しさと云うか嬉しさがありますね👍

<噯:アイ、ああ、おくび>
・第2版:音訓あり。掲載熟語など:<噯気(おくび)>「噯気(アイキ)」「噯(おくび)」 *< >は当て字読み。
・おなじ(上記の)「噫(ああ)」と、この「噯(ああ)」・・・意味合いがちょっと異なるようです。まだ深く理解していませんが・・・(^^;)
 大漢和や字通の説明では、
 「噫(ああ)」=歎息する声、なげく意
 「噯(ああ)」=いたみおしむ情(大漢和)、いたみかなしむ声(字通)
 と、ちょっとニュアンスが違っていました👍

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