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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆
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●「syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題 (28-①用) その6」の配信です。
●事前の<お知らせ>で申し上げたとおり、文章題を除き、ほとんどすべて、漢検漢字辞典に掲載されている内容からの出題です。
●易しいかも知れませんが、<今回の難易度>は、“人によります”。漢検漢字辞典の習熟度(+応用力)次第です。・・・「対義語・類義語」「四字熟語」あたりが目新しいかと・・・新出といえば新出? ・・・ただ、本番ではこういう出題の仕方・内容はあまり考えられません・・・
●<制限時間>:従って、一応60分を目途にやられたらどうかとは思いますが、“模擬試験”とは云っても、本番をあまり模していないので、じっくりやっても効果あると思います。点数よりも頭の訓練を目的に取り組んだ方が学習効果があると思います。
●<その7>も、今週中には配信する予定です。後学のため、今回の“模擬”試験問題についての感想、コメントなどもよろしくお願いします。
●本番前のチェックと今後の弱点補強のための学習などにお役に立てば幸いです。みなさんの初合格、あるいは高得点での合格を願っております・・・というか、全員の点数“底上げ”につながれば幸い👍👍👍
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<syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題(28-①用) その6>
(一) 次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.軍が公禰とともに出陣する
2.その才、俶儻なり
3.蓍草で占い用の細い棒を作る
4.土を良耜で掘り起こす
5.諒陰に国民も服喪した
6.衣類を筐笥に入れておく
7.秋の清風に、枕簟が涼しい
8.車が故障したので倅車に乗り換える
9.一軍の指揮に幢幡を使う
10.白雲、繆繞として棚引く
11.**寒餒に苦しむ
12.原隰は、いわゆる五地の一つである
13.蒻蓆の上に坐す
14.いまだに慚悔の念に堪えない
15.駿馬に馬絛を装着する
16.髪飾りに釵釧を用いた
17.無上の説楽を味わった
18.庭園に美しい苺苔があった
19.茶碗を帛紗で受けとる
20.柏槙とは伊吹(いぶき)の別称である
21.この絨毯はとても亶い
22.黒框に死亡広告を出す
23.漬物が熟れて味がよくなった
24.この画は、なんとも見事だ、喃・・・
25.高貴な身分の人に繖をさしかける
26.賤の男と女御が鉢合わせした
27.秋に獲物を獮る
28.陣中で鐃を鳴らし士気を鼓舞した
29.今年も到頭、大晦を迎えた
30.魚が尾鰭**を動かしている
(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。(30)2×15
1.時下、益々ごセイボクのことと存じます
2.国書にコクジを押す
3.京都八坂神社のオケラ参りを観に行く
4.車のヤが轂にあつまる
5.歩いても歩いてもミチハカがゆかない
6.このキイチゴはとても美味しい
7.ザッパクな知識を振り回す
8.修験者が瘴気を防ぐためトキンをかぶる
9.見せかけだけ、トキンでごまかした
10.景色がゼンゼンと移り変わる
11.草木がゼンゼンと盛んに茂っている
12.資料を集めて校史をサンジュツする
13.校史の不要な部分を取り除いてサンジュツする
14.恩師のコウエンに列する
15.恩師がコウエンとして逝ってしまった
(三)次の傍線部分のカタカナを国字で記せ。(10)2×5
1.砲コウとは、火砲・大砲のことだ
2.落語のハナシ家と同席した
3.ハヤはコイ科の淡水魚だ
4.ハラカが献上された
5.ワカサギの天ぷらを食す
(四)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.こもの敷物。むしろ。
2.多くの参考書を周囲に並べ広げること
3.寄せ鍋の類
4.先人の作品、昔の書物。
5.古代漢字の書体の一種。矛など武具の装飾用に用いられた、極めて装飾性の高い書体。
<語群>
(だいてん、だっさいぎょ、ちょうてん、のうへん、せんせき、ごこうせい、てんせき、ろれつ)
(五)次の四字熟語について、問1と問2に答えよ。 (30)
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
1.ア.風光( ) 2.イ.偏聴( ) 3.ウ.百折( ) 4.エ.竜門( ) 5.オ.西山( )
6.カ.( )礼拝 7.キ.( )入淵 8.ク.( )成章 9.ケ.( )綉葉 10.コ.( )徳人
<語群>
(にちはく、ふざ、けいふ、ぜっか、けいは、しょうかん、げろう、ちょうだい、ひぜん、てんがく)
問2 次の11~15の解説・意味にあてはまるものを、問1のア~コの四字熟語から一つ選び、記号(ア~コ)で記せ。(10)2×5
11.年老いて死期が迫っている喩え
12.不公平で悪い結果をもたらすこと
13.仏教の礼法の一。尊者の前にひれ伏し、頭を地につけ、足元を拝する最敬礼。
14.身分は低いが金持ちの人
15.適材適所でないこと。 才能を発揮すべき所を誤まることの喩え
(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.蛇牀 2.八首鳥 3.太平簫 4.拍手 3.三白草 6.馬蹄草 7.蟇子 8.拍板 9.黒菜 10.馬尾藻
(七)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.珥筆 ― 2.珥む
イ.3.狡憤 ― 4.狡う
ウ.5.肺癆 ― 6.癆せる
エ.7.按排 ― 8.排ねる
オ.9.秉彝 ― 10.秉る
(八)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
<対義語>
1.出生 2.落暉 3.天眷 4.順調 5.蒿里
<類義語>
6.矜大 7.随想録 8.僧俗 9.簷馬 10.菲才
<語群>
(さっき、たくれい、てんけん、ちょうきょく、かいろ、そせい、ごうごつ、ふねい、けんきょく、しそ)
(九)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
<故事成語類>
1.ソウトツ未だ黔まず
2.三軍もスイを奪うべし
3.人生相見えざることシンショウの如し
4.楊震のシチ(または、「シチの教え」)
5.ニンニクの袈裟
6.怒れる拳、ショウメンに当らず
7.カンジャク噪ぎて行人至り、蜘蛛集いて百事嘉し
8.酒は憂いを掃うタマハハキ
9.タンジの間
10.ネタバを合わす
(十)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
「・・・魯の卞(べん)の游侠の徒、仲由(ちゅうゆう)、字は子路という者が、近頃賢者の噂も高い学匠・陬人孔丘を辱めてくれようものと思い立った。似而非賢者何程のことやあらんと、蓬頭突鬢・垂冠・短後の衣という服装で、左手に雄雞(おんどり)、右手に牡豚を引っ提げ、勢い猛に、孔丘が家を指して出掛ける。雞を揺り豚を奮い、(ア)嗷しい脣吻の音をもって、儒家の絃歌講誦の声を擾そうというのである。
けたたましい動物の叫びと共に眼を瞋らして跳び込んで来た青年と、(イ)圜冠(注1)(ウ)句履(注2)緩く玦(けつ)を帯びて几に凭った温顔の孔子との間に、問答が始まる。
・・・
学の権威について云々されては微笑(わら)ってばかりもいられない。孔子は(1)ジュンジュンとして学の必要を説き始める。人君にして(2)カンシンが無ければ正を失い、士にして教友が無ければ聴を失う。樹も縄を受けて始めて直くなるのではないか。馬に(エ)策が、弓に(3)ケイ(注3)が必要なように、人にも、その放恣な性情を矯める教学が、どうして必要でなかろうぞ。匡し理め磨いて、始めてものは有用の材となるのだ。
後世に残された語録の字面などからは到底想像も出来ぬ・極めて説得的な弁舌を孔子は有っていた。言葉の内容ばかりでなく、その穏やかな音声・抑揚の中にも、それを語る時の極めて確信に充ちた態度の中にも、どうしても聴者を説得せずにはおかないものがある。青年の態度からは次第に反抗の色が消えて、ようやく(4)キンチョウの様子に変って来る。
・・・
ある時、子路が一室で(5)シツを鼓していた。
孔子はそれを別室で聞いていたが、しばらくして傍らなる冉有に向って言った。あのシツの音を聞くがよい。(6)ボウレイの気がおのずから(オ)漲っているではないか。君子の音は温柔にして中におり、生育の気を養うものでなければならぬ。昔、舜は五絃琴を弾じて南風の詩を作った。南風の薫ずるやもって我が民の(カ)慍りを解くべし。南風の時なるやもって我が民の財を阜(おお)いにすべしと。今、由の音を聞くに、誠に殺伐激越、南音に非ずして北声に類するものだ。弾者の荒怠暴恣の(7)シンジョウをこれほど明らかに映し出したものはない。――
後、冉有が子路の所へ行って夫子の言葉を告げた。
子路は元々自分に楽才の乏しいことを知っている。そして自らそれを耳と手のせいに帰していた。しかし、それが実はもっと深い精神の持ち方から来ているのだと聞かされた時、彼は愕然として懼れた。大切なのは手の習練ではない。もっと深く考えねばならぬ。彼は一室に閉じ籠り、静思して喰らわず、もって(8)コツリツするに至った。数日の後、ようやく思い得たと信じて、再びシツを執った。そうして、極めて恐る恐る弾じた。その音を洩れ聞いた孔子は、今度は別に何も言わなかった。咎めるような顔色も見えない。子貢が子路の所へ行ってそのむねを告げた。師の咎が無かったと聞いて子路は嬉しげに笑った。
人の良い兄弟子の嬉しそうな笑顔を見て、若い子貢も微笑を禁じ得ない。聡明な子貢はちゃんと知っている。子路の奏でる音が依然として殺伐な北声に満ちていることを。そうして、夫子がそれを咎めたまわぬのは、痩せ細るまで苦しんで考え込んだ子路の一本気を(キ)愍れまれたために過ぎないことを。
・・・
弟子の中で、子路ほど孔子に叱られる者は無い。子路ほど遠慮なく師に反問する者もない。「請う。古の道を釈てて由の意を行わん。可ならんか。」などと、叱られるに決っていることを聞いてみたり、孔子に面と向ってずけずけと「これある哉。子の迂なるや!」などと言ってのける人間は他に誰もいない。それでいて、また、子路ほど全身的に孔子に凭り掛かっている者もないのである。どしどし問い返すのは、心から納得出来ないものを表面だけ(ク)諾うことの出来ぬ性分だからだ。また、他の弟子達のように、嗤われまい叱られまいと気を遣わないからである。
子路が他の所ではあくまで人の下風に立つを潔しとしない独立(9)フキの男であり、一諾千金の快男児であるだけに、碌々たる凡弟子然として孔子の前に侍っている姿は、人々に確かに奇異な感じを与えた。事実、彼には、孔子の前にいる時だけは複雑な思索や重要な判断は一切師に任せてしまって自分は安心しきっているような滑稽な傾向も無いではない。母親の前では自分に出来る事までも、してもらっている幼児と同じような工合である。退いて考えてみて、自ら苦笑することがある位だ。
だが、これほどの師にもなお触れることを許さぬ胸中の奥所がある。ここばかりは譲れないというぎりぎり結著の所が。
すなわち、子路にとって、この世に一つの大事なものがある。そのものの前には死生も論ずるに足りず、いわんや、区々たる利害のごとき、問題にはならない。侠といえばやや軽すぎる。信といい義というと、どうも道学者流で自由な躍動の気に欠ける(ケ)憾みがある。そんな名前はどうでもいい。子路にとって、それは快感の一種のようなものである。とにかく、それの感じられるものが善きことであり、それの伴わないものが悪しきことだ。極めてはっきりしていて、いまだかつてこれに疑を感じたことがない。孔子の云う仁とはかなり開きがあるのだが、子路は師の教の中から、この単純な倫理観を補強するようなものばかりを選んで摂り入れる。巧言令色(コ)足恭、怨ミヲ匿シテ其ノ人ヲ友トスルハ、丘之ヲ恥ヅ とか、生ヲ求メテ以ッテ仁ヲ害スルナク身ヲ殺シテ以テ仁ヲ成スアリ とか、狂者ハ進ンデ取リ(10)ケンジャハ為サザル所アリ とかいうのが、それだ。孔子も初めはこの角を矯めようとしないではなかったが、後には諦めて止めてしまった。とにかく、これはこれで一匹の見事な牛には違いないのだから。策を必要とする弟子もあれば、手綱を必要とする弟子もある。容易な手綱では抑えられそうもない子路の性格的欠点が、実は同時にかえって大いに用うるに足るものであることを知り、子路には大体の方向の指示さえ与えればよいのだと考えていた。敬ニシテ礼ニ中ラザルヲ野トイヒ、勇ニシテ礼ニ中ラザルヲ逆トイフ とか、信ヲ好ンデ学ヲ好マザレバソノ蔽ヤ賊、直ヲ好ンデ学ヲ好マザレバソノ蔽ヤ絞などというのも、結局は、個人としての子路に対してよりも、いわば塾頭格としての子路に向っての叱言(こごと)である場合が多かった。子路という特殊な個人に在ってはかえって魅力となり得るものが、他の門生一般についてはおおむね害となることが多いからである。・・・」「弟子」(中島敦)
(注1)圜冠:まるい冠 (注2)句履:曲ったくつ (注3)ケイ:ゆだめ。弓を反らせる道具。
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<syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題(28-①用) その6 標準解答>
(一)
1.こうでい(*大字源「こうでい」*戦争のときに捧持していく位牌、かたしろ。) 2.てきとう 3.しそう 4.りょうし 5.りょうあん 6.きょうし 7.ちんてん 8.さいしゃ 9.とうはん(*“どうばん”なら仏堂に飾る旗。) 10.りょうじょう 11.かんだい 12.げんしつ・げんしゅう 13.じゃくせき 14.ざんかい(*“ざんげ(懺悔)”とミスしやすい) 15. ばとう(*馬のはらおび) 16.さいせん 17.えつらく・えつがく(「えつがく」の場合は音楽を喜び楽しむ意) 18.ばいたい 19.ふくさ 20.びゃくしん
21.あつ(い) 22.くろわく 23.な(れる) 24.のう 25.きぬがさ 26.しず 27.か(る) 28.どら 29.おおつごもり 30.おびれ(✕「おひれ」は別義)
(二)
1.清穆 2.国璽 3.朮・白朮 4.輻 5.道捗・道果 6.木苺・懸鉤子 7.雑駁 8.兜巾(*広辞苑では「頭巾、頭襟」とも。) 9.鍍金 10.冉冉(漸漸) 11.苒苒 12.纂述 13.刪述 14.講筵 15.溘焉
(三)
1.熕 2.噺 3.鰙 (✕鮠) 4.鰚 5.鰙
(四)
1.薦席 2.獺祭魚 3.五侯鯖 4.曩篇(編) 5.鳥篆
(五)
問1
1.絶佳 2.生姦(*「偏聴、姦を生ず」) 3.不挫 4.点額 5.日薄(*「西山、日に薄(せま)る」の原・四字熟語 6.頂戴(*「帰命“頂礼”」のもとの四字熟語。お釈迦さまの足を“頂戴”するような礼拝の仕方ってこと) 7.掲斧(*「斧を掲げて淵に入る」) 8.斐然 9.瓊葩 10.下臈
問2
11.オ 12.イ 13.カ 14.コ 15.キ
(六)
1.はまぜり 2.やつがしら 3.チャルメラ 4.かしわで 5.はんげしょう 6.かきどおし 7.ぶゆ 8.びんざさら 9.くろめ 10.ほんだわら
(七)
1.じひつ 2.さしはさ(む) 3.こうふん 4.くる(う) 5.はいろう 6.おとろえや(せる) 7.あんばい 8.つら(ねる) 9.へいい 10.まも(る)
(八)
1.徂逝 2.朝旭 3.天譴 4.蜷局(「蜷曲」も可かも) 5.薤露(*貴人用の挽歌「薤露」・庶民用の挽歌「蒿里」)
6.傲兀 7.箚記 8.緇素 9.鐸鈴 10.不佞(*漢検2には下付き熟語で小さく掲載されている。意味説明などはナシ。)
(九)
1.竈突 2.帥 3.参商 4.四知 5.忍辱 6.笑面 7.乾鵲(かささぎのこと。*中国の俗説。*「乾鵲」という漢検2掲載熟語から調べた故事成語・・・) 8.玉箒 9.弾指(“ダンシ”とも。) 10.寝刃
(十)
(1)諄諄(諄々) (2)諫臣 (3)檠 (4)謹聴 (5)瑟 (6)暴厲(「暴戻」でも可となるでしょう) (7)心状 (8)骨立 (9)不羈 (10)狷者
(ア)かまびす (イ)えんかん (ウ)こうり (エ)むち (オ)みなぎ (カ)いか(キ)あわ (ク)うべな (ケ)うら (コ)すうきょう(すきょう・しゅきょう)
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